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ロープガードは、ロープ高所作業において “ ロープを守るための基本装備 ” です。
建物の角や壁面との摩擦は、想像以上にロープへ負担をかけます。
そこで必要になるのが、このロープガード。

まずは ロープガードとは何か? という基礎の部分から、解説していきます。

SACHIの勉強部屋|ロープガード基礎編基本をまとめた「基礎編」を、一緒に勉強していきましょう!

SACHIの勉強部屋|ロープガード基礎編

ロープガードは“ロープを守るための保護具”

ロープ高所作業では、ロープが建物の角や壁に触れることで摩耗や傷みが起きます。

SACHIの勉強部屋|ロープガード基礎編
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ロープが傷む主なポイントは

  • ザラザラした壁
  • 鋭い角
  • ロープが折れ曲がる部分
  • ロープが揺れて繰り返し擦れる場所

こうした場所は、ロープに負担が集中してしまう “危険ポイント” となります。

ロープは作業者の命を支えるもの。
だからこそ、その負荷を守る“ロープガードは安全の基礎”といえます。

ロープガードは3タイプに分類される

ロープガードは、現場の状況に合わせて
「どれを使うか」「どう組み合わせるか」 が安全につながります。

① ソフトタイプ(布製ロープガード)

いちばん扱いやすい定番タイプ。
軽くてたたみやすく、さっと出して使える万能選手です。

SACHIの勉強部屋|ロープガード基礎編

特徴

  • 摩擦や汚れからロープを守る基本タイプ
  • 折りたたみしやすく持ち運びがラク
  • 他の養生具との併用にも便利

適した場所

  • 壁面との軽いこすれ
  • 支点まわりの保護
  • ちょっとした角の養生

初心者さんがまず持つロープガードとしてもおすすめ。

▸ 生地の種類と特徴

ソフトタイプのロープガードは、素材によって耐久性や用途が大きく変わります。

素 材 特 徴・用 途
綿帆布
(コットンキャンバス)
自然素材で伸び・しなやかさがあり、摩耗に強い。 壁面や角、広めの面での摩擦や軽めの擦れ対策に適している。 布製の“定番型”として多くのモデルで採用される。
バリスティックナイロン
(高強度ナイロン糸)
非常に高い引張強度と耐摩耗性を持ち、摩擦抵抗が少なくロープ滑りが良い。 ロープの動きが多い現場や耐久性・信頼性を重視する場面で特に有効。
ポリエステル・合成素材 滑りやすさ・軽量性・水や汚れへの強さなど扱いやすい特性がある。 現場によっては使いやすいが、主流は綿帆布とバリスティックナイロン。

※スマートフォンでは横スクロールで内容を確認できます

▸ ソフトタイプの形状バリエーション

  • 長細いスリーブ型 … ロープに沿わせて保護する標準タイプ
  • マット/敷き型 … 広い面や幅のある角をしっかり覆うタイプ

用途に応じて形状を使い分けることで、守りたい場所を的確に保護できます。

② ハードタイプ(プレート入り養生具)

ロープが折れ曲がるポイントや、角の鋭いエッジ向け(摩耗の激しい部分)に作られたタイプです。

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特徴

  • 曲げ点でのロープの痛みを大幅に軽減
  • 摩擦抵抗が少なくロープ引き上げが軽くなる
  • 急角度の折れや鋭い部分への対策に強い

適した場所

  • パラペット
  • 笠木
  • 鋭い角やロープの曲がりが大きい場所

現場の方いわく「布だけじゃ不安な場所はこれが安心」とのことでした。

③ ローラータイプ(転がるロープガード)

ローラーが回転し、摩擦そのものを下げてしまうタイプです。

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特徴

  • 荷揚げ作業での負荷が大幅に軽くなる
  • ロープの移動量が多い現場に向いている
  • 耐久性も高め

適した場所

  • ロープ移動が多い(長距離)作業
  • 荷物の引き上げ
  • しっかり摩擦を抑えたい時

ロープガードは“1種類だけじゃ足りない”

「基礎編」では、ロープガードの基本的な役割と種類 を学びました。

  • ロープガードはロープの摩耗・破断を防ぐ保護具
  • ロープが触れる“危険ポイント”を守る役割
  • ソフト/ハード/ローラーの3つのタイプがある
  • 現場によって必要なタイプは変わる

私は現場に出ない分、
日々、たくさんの職人さんの声や実際の現場写真を見ながら勉強しています。

その中で共通して感じるのは…
「1種類だけでは現場のすべてに対応できない」 ということ。
つまり、複数種類を使い分けるのが安全性を高めるコツなのです。

この続きは、次回の「活用編」で、さらに実践的な内容に入っていきます!

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