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カラビナの基礎知識①から理解が深まってきましたね😊

では前回に引き続き、カラビナの基礎知識②を一緒に学んでいきましょう!

前回を見ていない方は、カラビナの基礎知識①も参考にしてくださいね。

【カラビナの基礎知識①】をご覧になる方はこちらから✨️

カラビナの素材

一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②
一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②
一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②
一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②
一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②
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カラビナはさまざまな素材が使われており、用途や目的によって適した素材が異なります。

(チタン・亜鉛合金・アクリル・ジュラルミン・スチールなど)

一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②

ロープ作業でカラビナを使用する場合は、高い強度が必要です。

適している素材

  • ジュラルミン製(アルミニウム合金)・・・軽量で強度が高い
  • スチール製・・・衝撃に強いが重い

カラビナの安全規格

ロープ作業でのカラビナを選ぶ際は、安全規格である「CE・UIAAマーク」をチェックしましょう。

マークのあるものは、それぞれ安全基準をクリアしている証になります。

  • CE・・・ヨーロッパ
  • UIAA・・・国際山岳連盟

マークのあるものは強度が高いため、過酷な環境でも耐えられます。

逆にマークのないものは強度と耐久性が低いので過酷な環境に耐えることができません。

マークはCE・UIAAマークのどちらか一方、もしくは両方のマークがあるものを選択しましょう。

命を守るためには重要なことですね!

強度の種類

安全規格以外に、カラビナには3種類の強度が記載されています。

一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②
【メジャーアクシス】
一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②
  • ゲートが閉じた状態での長軸(縦)方向の荷重強度(※安全環が付いている場合は、安全環がしっかり閉まっている状態)
  • 最も高い強度を発揮する荷重方向
【マイナーアクシス】
一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②
  • ゲートが閉じた状態での短軸(横)方向の荷重強度
  • カラビナは横方向の力に弱く、この状態で荷重がかかると、強度は約3分の1程度の強度となります。
【オープンゲート】
一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②
  • ゲートが開いた状態での荷重強度
  • この場合は長軸(縦)方向でも強度は3分の1以下になります。

強度の数値

カラビナの強度の数値はMBSになります。

これは最小破断強度を表しており、記載されている数値の荷重が加わると、「カラビナが壊れるよ‼️」という意味になります。

この数値にはそんな意味があったんですね😲

耐えることができる数値だと思っていました・・・間違った認識だと安全に使用することができません💦

一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②

強度の単位

カラビナの強度はkN(キロニュートン)という単位で表します。一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②

ただ kN(キロニュートン)は、普段の生活では使用することがない単位なので、分かりづらいですよね。

そこで、馴染みのある t(トン)や kg(キログラム)の単位で変換してみたいと思います。

一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②

このように t(トン)や kg(キログラム)に変換すると、分かりやすくなりますね!

カラビナの強度は3種類あり、使う向きによって強度が変わるということが分かりました。

つまり、安全にカラビナを使用するには、

一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②

『最大強度が出る方向(メジャーアクシス)で使用する必要がある』 ということですね。

皆さんはカラビナの耐用年数をご存じでしょうか?🤔

私は分からなかったので、取扱いメーカーに問い合わせてみました。すると、「金属製品は耐用年数を特に設けておりません。ただし、損傷が見られた場合は交換となります。使用頻度や使い方によって交換時期は異なります。」との回答でした。

また、登山用カラビナのメーカーでは、耐用年数は10年が目安とされているようです。ただしあくまでも目安であり、耐用を保証しているものではありません。損傷が見られた場合は使用をやめてくださいとのことでした。

つまり、「カラビナの寿命は使用頻度や使い方によって異なる」ということです。自己判断となるため、日々の点検とメンテナンスが非常に重要ですね。

では、どのような点検をすればよいのでしょうか?

一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識②

一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識① 《 点検項目 》

  • ゆがみやひび、大きな傷、割れ
  • 変形や磨耗
  • 本体やゲートの腐食
  • ゲートの損傷

上記項目を点検し、異常がある場合は使用を止めていただきたいと思います。

またカラビナに傷がある場合、ヤスリなどで削ったり改造など、しないようにしましょう。

少しでも使用することに不安を感じたら、使用しないこと❗

命を預けるものになりますので、信頼できることが重要です。

そして安全に長く使用するには、日頃のメンテナンスも重要です。

一緒に学ぶ!カラビナの基礎知識② 《 メンテナンス 》

  • 海水などの塩気のある環境で使用した場合や、汚れがある場合はブラシを使い洗浄をすること。
    • 洗浄:石鹸や中性洗剤を含んだぬるま湯を使用し、よくすすぐ。※高圧洗浄・酸性などの強い刺激の洗剤の使用は×
  • 洗浄したらしっかり乾燥すること。
    • ※乾燥は陰干し
  • 注油が必要な場合は、溶剤を含まない機械油(シリコン系オイル)かグラファイトパウダーを使用すること。また、はみ出した油は拭き取ること。

 

このように、定期的な点検とメンテナンスを行い、安全に作業できるよう心がけましょう✨

カラビナの基礎知識について改めて調べてみると、知らないことが多くとても勉強になりました。

カラビナの基礎知識についてはここまでとなります。今後も継続して勉強に励みたいと思います😊

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