ロープ高所作業で選ばれているセミスタティックロープ比較
代表的なメーカー(EDELRID・CAMP・PETZL・BEAL)を現場視点でチェック ロ…
ロープアクセスラボでも、よくお問い合わせをいただいております「アストロ 国際バージョン」
PETZL(ペツル)社のロープアクセス用フルハーネスが新しくリニューアルされた件ですが、特集記事という形でご紹介させていただきたいと思います。…すみません、大変お待たせしました笑
ペツル社のオフィシャルページでは、「快適性の非常に高いロープアクセス用ハーネス」と掲載されていますが、実際に使用してみた作業中の快適さや、他のハーネスと比べて使い心地はどうなのか?気になる方も多いはず。
なかなかのボリュームになってしまいましたが、全国のロープワーカーに届いてほしい!ぜひ最後まで読んでいってください。
まずは、ペツルジャパン公式「アストロ国際バージョン」のオフィシャル画像と商品説明を新旧モデルそれぞれ見てみましょう。
さて、どんな違いがあるでしょうか。

「クロール L」の付いた「アストロ ボッド ファスト」は、より効率的なロープ登高を可能にするデザインを採用しています。
ゲート付腹部アタッチメントポイントを備え、ロープクランプ、シート等器具の取り付けに最適です。
幅が広いセミリジッド構造のウエストベルトとレッグループはサポート性に優れています。
通気性の高いフォームパッドを使用し、吊り下がった状態での高い快適性を実現しています。
ウエストベルトとレッグループをつなぐハーネス後部のストラップに、セルフロック式のダブルバックバックルを備えているため、背部アタッチメントポイントを使用する際に短く調節することが可能です。

「アストロ」シリーズのハーネスは、ロープアクセス作業者向けにデザインされています。特にロープ登高等のロープアクセスにおける作業に適したデザインです。
立体的なフォームパッド、セミリジッド構造のウエストベルトとレッグループにより、一日を通して快適に過ごすことができます。
ゲート付腹部アタッチメントポイントにより、ロープ登下降等の移動に必要な器具を最適な方法で取り付けることが可能です。
ハーネスに一体化しているチェストアッセンダー「クロール L」により、ロープ登高の効率が向上します。
ウエストベルトは金属製側部アタッチメントポイント、ギアループ、ツールホルダー用スロットを備え、一日の作業に必要な全ての用具を整理することが可能です。
ダブルバックバックルおよびファストバックル により、グローブを着用していてもハーネスの着脱とサイズ調節を素早く簡単に行うことができます。
オフィシャルの説明を読み、画像をじっと見比べるのも良し。
ちょっと疲れちゃう方は、ざっくりと箇条書きにしましたので下記を参考にしてみてください。
・肩ストラップ
・ウエストベルト
・レッグループ
・各所のバックル
・ゲート付き腹部アタッチメントポイントまわり
・ギアツールホルダー
など…です。(本当にざっくり)


旧モデルでは、胸部アタッチメント近くに縫い付けられていたショルダーベルト。今作では、縫い付けておらずにスライドすることで自由度の高い動きが可能になりました。
CAMPのGTシリーズのようなイメージ。このあたり、個人の好みもありそうな予感がします。
使用感は、後ほどご紹介する4Uスタッフのレビューが参考になるでしょう。


新モデルのウエストベルト回りは、以前の物と比べると少しスッキリした印象です。
立体的なフォームパッドが、極々シンプルな形状となっていますね。厚みは、やや増し。縦幅は少し狭くなっているでしょうか。
通気性がもっとも気になるところです。
背面周りの写真は、ギアツールホルダーの項目で確認いただけます。


新モデルのレッグループの大きな特徴は、厚みが増したフォームパッドでしょう。やや張りのあるベルトも、ずいぶんとスッキリしました。
たしか、前作の欧州バージョンもベルト幅が狭かったと思います。
新モデルの方が身体にフィットする意見や、旧モデルの方が身体に合っていたなど、個人差があるようです。


旧モデルのアストロで個人的に使いづらかったファストバックルが、新モデルでは脱着しやすい物に変わりました。こちらも前作の欧州バージョンのファストバックルに近い形状。
ベルト調整用のダブルバックルには、旧モデル用に取り寄せしていた緩み防止の樹脂パーツのようなパーツが、はじめから装着されていますね。
「ベルト緩みがかなり改善されている」とのレビューあり。


旧々モデルのアストロを長いこと使っていたスタッフ達は、旧モデルの腹部アタッチメントが気に入らず、買い替えずにいたとか。
というのも、腹部アタッチメントにカラビナなどのコネクターを使用せず、ギアを直接取り付け可能なスペースが中央にあったからです。
今回の変更は、評価が高かった旧々モデルに回帰した。と言って良いと思います。実用的な使い方など、また次回の特集にしようかなと思います。必見!


旧モデルでは横並びだった縫製部分が、新モデルではウエストベルト上下の高さを使った立体的な縫製に改良されています。
ホルダー自体が斜めに通ることで長さも稼ぎつつ、カチャっとギアを引っ掛けやすくなった印象。
こちらの画像商品は、サイズ(1)ですが、真後ろにも1箇所のツールホルダーが追加されていますね。また、縦に縫い付けられた側部のツールホルダーもサイズが一回り大きくなり、使い勝手が良さそうです。


以前のアストロですと、国際バージョンと欧州バージョンの2種類を展開していたペツルですが、メーカーラインナップからアストロ欧州バージョンの掲載は無くなりました。
国内では正規の販売ルートが無いため、手に入れるルートとしては個人輸入となります。
正規販売でない商品に関してリコールなどの不具合が出た場合、ペツルジャパンでの対応が難しい場合があるでしょう。
ただし安全に関わるようなリコールあった場合、迷わずペツルジャパンに連絡してください!もしくは、ロープアクセスラボまで。

髙崎
工事部 部長
動きの可動域が広がり自分には合っている、ただ固定感が減った為疲れやすく感じる人も居そう🤔
個人的には好きだが、着用時混乱する人が多いいイメージ。
旧々モデルが緩みすぎたのでかなり改善されて今まで1番☝️
通気性はあまり感じないが…少し蒸れにくくなった気がする。
フィット感もありかなり良い、ただ少し重さを感じる。
他社製品になりますがカンプ(CAMP)のジャイロ3との組み合わせ最強。
カラビナの脱着がないのでシンプルだが、テンションが抜けた時に外れないか少し不安。
他の使用方法が気になる。
緩ませるのは快適だが絞りが硬い気がする。作業中の緩みは無し。
旧々モデルのアストロを使用。
4.5
慣れれば脱着もスムーズにでき、緩みも無く良い。1番は、カンプのジャイロがベストマッチ過ぎる笑

栗原
工事課 課長代理
身体を左右に稼働させる動作がスライド式になった事によって、常に身体にハーネスがフィット(追従)してくれるので良い。
脱ぐのは楽、着る時にハーネスが複雑な絡み方してるとややこしくなる(整理の仕方w)
滑らず、調節した位置からズレないのは助かる。
厚みがあり身体への当たり心地も良い、通気性も良い気がする。
旧モデルのアストロの方が身体に合ってたのかな?とたまに思う事がある。個人差かなと思います。
他社(CAMP)のジャイロ3を取り付けていてすごく使い勝手が良い。
シャックルを入れて、ポディウム以外にも荷物を吊ったりできるので良い。
ズレないので良い。緩める時も緩め辛いなどは無く問題ない。
旧モデルのアストロを使用。
4
・ロープから降りてアサップロックを身体の左腰に納めた際に、胸のD環のスライドするウェビングにカラビナが擦れるのが気になる。その都度、D環からカラビナを外すのも面倒と思ってしまう。
・腰の左右にあるD環のすぐ近くにギアループがあり、D環とギアループ両方にカラビナが入ってしまうことがある(ノールックでギアなどを取り外ししたい時など)
まだ変えたばかりなので、今後の身体の慣れ馴染みに期待したい。

齊藤
工事課 主任
スライド式なので肩や動きに合わせて追従してくれるのがとても良い。
立ち姿勢でハーネスを装着した際、ある程度締め付けた状態でバックルを外す事が出来るため脱ぎ着しやすく、着た際にもベルトをそのままに出来るので楽。
以前とは違い緩みがなくなった気がする。
腰や腿のパットのおかげで身体にかかる負担がかなり少なく感じる。
新品だと固く感じるが使っていれば柔らかくなる?
とても使いやすく、カンプのジャイロと併用することにより更に使いやすくなりました
以前と同じで使いやすい。
緩みは無くとてもいい感じ。
CTのグリフォン
5
片側ベルトを初めて使いましたが肩に追従する感じがとても良く、腰や腿のバットが厚くなった為腰への負担がほぼ感じなくなりました。とにかく空中での着心地は最高です。

ウンス
工事課 主任
旧モデル、両方それぞれ閉めるタイプが好きで、新モデルは、今だになれてない。自由度の高い動きがあるかどうかはまだ感じてない。
バックルを使用せず、ベルトを緩ませてハーネスを着脱している。
最初、今までの動きでハーネスを使ったら締まりが良くないなと思ったが、今は慣れた。
足周りをしっかり持って支えてくれる感じがあっていい感じ。
最適なフィット感でした。
特にわからない。
以前のモデルと大きい差はないと思う。
以前のモデルよりいい。作業中にゆるむ現象がなくなった。
旧々モデルのアストロを6年間使用。
4
腰、足ベルトのフィット感、ギアループの場所、太もものクッションなど、進化して前よりは良くなったと思う。

藤ノ木
工事課 主任
スライドできるおかげで調整がスムーズになってます。
着脱はワンタッチの為ストレスなし。
装着時はカチッと音が鳴るのを確認する事。確認を怠ると作業時に外れる事があります。
緩み無し。
立体的な分パッドが厚く、従来よりも脚周り•腰回りは格段に楽です。
個人的に脚の痺れは一切なくなりました。
斜壁では流石に腰は痛くなります😅
体に沿ってる感じして、フィット感が良いです。
アタッチメントのピンにディッセンダーやアジャストを付けれる為、腹部のD環周りをスッキリたもつ事ができて作業効率が良いです。
シートを取り付けてもD環をフリーにできるのが調子良いです。
スイベルように回転もする為、荷物を吊るにも最適です。
ベルトの緩みは一切なし。
カンプのGT
5
フィット感、安定感、動きやすさと快適性が向上しています。肩腰脚周りのストレスが軽減され、長時間の作業でも負担が少ないと感じました。
個人的に良かったと思うポイントは、ギアループが多い、ツール用スロットがある、ショルダーベルトがシングルになったこと、全体的に調整のスムーズ、シンプル、フィット感が向上しているのが良かったです。
背中のD環いらない派なので、無しバージョンがあると文句なしです。
いろんなハーネスが、各社から出ておりますが大事なのは身体に合うかどうか。
ロープアクセスラボは、高所作業に必要な特別教育や講習会を開催するトレーニング施設でもありますが、多くのフルハーネスの試着をすることができる数少ないロープアクセス専門ショップでもあります。試着では、実際にロープにぶら下がってみることも可能!
スタッフも今まで、なんとなく選んでいたフルハーネスのサイズ(サイズ 1)ですが、毎日身体に付けるものですからしっかり選んでいきたいところですね。
ちょうど良く2名のスタッフがサイズを変更しましたので、その着用感をお届けしたいと思います。

身長 172cm|体重 62kg
スリム体型
旧々モデル(サイズ 1)→ 現行モデル(サイズ 0)
以前使ったサイズ 1より、もっとフィット感がほしいなと思ってサイズ 0を使ってみた。
上半身のベルトのフィット感はサイズ 1より、サイズ 0の方が良いと感じた。
下半身は、太もものベルトが股に近く位置していて、着るたび、ロープで作業するたび、地上に着地して歩くたびに、下に引っ張る調整をしなくてはならないので不便になった。

身長 178cm|体重 106kg
でかい体型
旧モデル(サイズ 1)→ 現行モデル(サイズ 2)
100キロある体でもサイズ 1 で充分でしたが、サイズ 2 に変えたことによりベルトの余裕分、調整の幅が広がりました。
ベルトの余裕分、ギアループの位置も少し前にくるのでギア類の確認が少し楽になりました。
体が横に大きい人は迷わずサイズ 2 をオススメします。
ペツルのアストロ国際バージョンに絞った今回の特集記事は、いかがでしたでしょうか。
総評としまして、問題のあったベルトの緩みが改善されていたり、各所の細かな変更点、腹部アタッチメントの変更などポジティブな印象を多く感じました。
ウエストベルトも多くの部分をパット内に通る構造になっていて、摩擦から守られているなとも思います。有名メーカーですから各所の縫製もしっかりしています。ベルトが強くても、縫製がほつれていたら、たいへん危険です。
ペツルのハーネスですと、大事な部分の縫製は黒糸でなく少し明るいグレーの糸を使用しています。作業開始前に必ず目視でチェックすべきポイントの1つですね。ぜひパートナーの縫製部も確認してあげてください(特に背面など)
実際に毎日使用しているスタッフ5名によるガチンコレビューが、これから購入される方の参考になれば嬉しいです。
ちなみに4Uでは、ブラックカラーが人気です笑